信楽川を見下ろす竹林に寄り添う一軒家で手繰る粗挽き十割蕎麦!滋賀・信楽「生粉打 作美」

草津といっても群馬・草津温泉ではなく京都と滋賀の間の草津で、甲賀・信楽の近く、焼き物の町として知られるお馴染み狸の信楽を源流とする信楽川沿いの山間に山小屋風の一軒家が姿をあらわす。川沿いの竹林に寄り添う一軒家が目的の蕎麦屋「生粉打 作美」である。辺りは日本最古の朝宮茶の産地で、向かいの斜面に茶畑が濃緑の帯を描いている。

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11時半の営業開始を待って先着から入店していくのであるが客席は4人掛けテーブル2卓と囲炉裏がひとつ、3グループしか一度に入店できない。靴を脱いで上がる店内は絨毯がひかれた落ちついた雰囲気で囲炉裏の向こうにはテラスがありそうである。一人でも4人掛けの卓に案内される。相席でも構わないのであるが占有で良い様子。注文を取る際も追加オーダーは無理とのことであり、天ぷら類もない。しかしながらクーラーの下に別メニューがあり、「釜あげそば」「生粉焼ぜんざい」等がかいてある。 「盛り」900円を頼む。お酒は無い。

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暫くして運ばれてきた蕎麦は2mm程ある太打ちそばで粗挽きで甘皮を多く取り入れた十割そばである。運んできた店主の母親であろうか丁寧な応対で最初はそのままで次に塩でそして後はそばつゆで食してくださいといわれる。しっとりとした薄緑色でもちもちとした歯ざわりがり、蕎麦の表面も少しぬめり感がある。そばつゆの昆布や鰹のダシをきかせた落ち着いたそばつゆで麺との相性もよかった。 「釜あげそば」のメニューからもうどんに近いのではないかと感じてしまった。

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しかし、しかしである、最後に運ばれてきた茶碗蒸しの器のようなものに入った蕎麦湯には驚きであり、温度といい、白濁加減といい、とろみといい、最高の蕎麦湯であった。印象に一番残ったのが蕎麦湯ではいかがなものかと思うが間違いない。

内田康夫著・浅見光彦シリーズ「遺譜」に登場!兵庫・丹波そば切り「花格子」

丹波篠山をおじさん歩をしているのだが、10程前に行ったことがある「波之丹州蕎麦処 一会庵」やミシュランにも掲載されている「ろあん松田」といった有名なお蕎麦やさんは距離があり、ここは距離的にも近い篠山市内の丹波そば切り「花格子」さんに向かう。このあたりは河原町妻入商家群といわれる篠山城築城の際に作られ、城下町篠山の商業の中心として大変栄えた古い街並みで、妻入り商家が軒を連ねていてそんな一角にお店はある。

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妻入商家の建物の暖簾をくぐると中は 日本家具といっしょにぐい飲みや切り絵などが配置されており、入口すぐの黒板にはお勧めのメニューが書かれていた。もとは和食の料理人をされていたのか一品料理が充実である。お勧めのお酒も書いてあり、兵庫の銘酒「小鼓」も載ってる。入り口から入ってすぐ右手は座敷席になっており、入口からまっすぐ4人掛けのテーブルが3卓並んでいる。

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最初にそばの端っこを揚げたそば煎餅がお茶と一緒に運ばれてきたのであるが、普通は細い麺を揚げた揚げ蕎麦を出すところが多いのだが、麺にする前の伸ばした生地の端っこを揚げた蕎麦煎餅、これが香ばしい味わいで美味しい。

メニューはもりそば840円を基本に御飯物と小鉢がセットになったそば膳1260円といったものが載っています。入口でみた「好評の坂越の牡蠣の天ぷら今年も入荷780円」と「牡蠣の天ぷら付染めおろし蕎麦(温)1380円」の貼り紙が目に焼き付いていたのでいつもならもり蕎麦を頼むところであるが、冷えた体と牡蠣の天ぷらの欲望に勝てず、これに黒豆笹おこわをセット(小鉢付)にした1780円を頼むことにしたのである。

冷たい細切りの十割そばに熱いだし汁をかけ、その上に紅葉おろしときざみ葱、そして坂越(播州赤穂)の牡蠣の天ぷらが2個乗った椀と小鉢と黒豆笹おこわが運ばれてきたのである。この天ぷらが絶品であった。適度にだし汁を吸った衣とぎりぎりのタイミングで揚げた丸々と太った牡蠣は身が柔らかく、縮むことがなく、プリっとした食感がベストマッチで至福の時間であった。

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お蕎麦も細麺ながらしっかりとコシがあり咽越しも良かったのであるがあまりにも紅葉おろしが辛く評価はもりを頼んだ時にすることにする。とにかく牡蠣の天ぷらが最高であった。蕎麦湯もそば粉を溶いたものが供される。

芦屋 土山人の姉妹店、蕎麦会席や一品料理と酒を楽しむ!兵庫・夙川「馳走 侘助」

「芦屋土山人」の系列店で、新しいアイデアを盛り込んだ蕎麦会席や、昔ながらのそば屋のあてとうまい酒、季節の旬の食材を使った一品料理などを落ち着いた雰囲気の店内で お客様の様々なシチュエーションに応えれるよう提供しているお店が「馳走 侘助」です。

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阪急夙川駅から線路沿いに西に向かい、線路挟んだ北側に以前いった「あんばい」があるといった地理感覚です。むかったビルの壁には「侘助」の木製看板があるものの入口がわかりずらく、左側の雑貨屋さんの右手の奥をすすんでいきます。この雑貨屋の入口すぐが「馳走 侘助」の入口なのです。入口入ったところには待合席が3席あります。

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入口から入ってすぐに土間風のテーブル席2卓ある。奥にはいくつかに仕切られた個室風の作りの店内。店内は意外と広く、通常の座敷、靴を脱いで上がる板の間のテーブル席など和モダンな作り。店員はアルバイトっぽい若い子だが、教育が行き届いていて心地のよい接客に好感が持てます。和の静寂と和みが存分に味わえる、個室感覚の店内は、一度座るとなかなか腰があがらなくなる居心地のよさ。そこここに飾られた季節の花などのしつらえも美しい。

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まずは冷酒からだが、銘柄もたくさんあったが「風の森」700円があったので頼みことに。お通しとして蕎麦のあられが出てきたのである。揚げ蕎麦を出す店は多いが、あられは珍しい。蕎麦煎餅というところもあるが。「風の森」純米酒をたのんだのが高知の文佳人や川鶴などもあり、基本甘口系が多いのかなと感じてしまった。

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おすすめ料理は「侘助膳」1500円、蕎麦は冷たいのでと御願いした。出てきた「侘助膳」は二度芋と鶏のそぼろ煮、白魚とかぼちゃの天ぷら、えんどう豆の玉子とじの小鉢、切干大根そして桜海老の炊き込み御飯と細挽きせいろである。そば前としてお酒を飲んでいる小生としては肴になる天ぷらや小鉢はありがたいが〆に蕎麦といきたいのに、もう蕎麦が出ている。蕎麦の表面が乾いてしまうではないか?御飯が〆になってしまうではないか?頼んだ小生が悪いのか?仕方ないのでまず蕎麦を先に食すことにしたのである。

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細挽せいろは、つるっとした表面ののど越しを楽しむ蕎麦で、思った以上にしっかりと量がある。田舎に比べると風味は劣るが、それでも鼻に抜ける蕎麦の香りを十分に楽しめる。コシがしっかりしていて、きれいな蕎麦である。

落ち着けて居心地の良い店であるが料理の順というものを考えてほしいというのは欲張りなのかな。

伝説の地名から美しく名付けられた関西のホープ!奈良市「そば切り 百夜月」 

最近奈良にも有名蕎麦屋がちらほら現れてきたようであるがここ「そば切り 百夜月」もそんなお店のひとつです。近鉄奈良駅から奈良女子大に向かう細い路地、中筋通りに面した洒落た蕎麦屋である。

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重い木の扉を開けて入ると長い一枚板のテーブルと二人掛けのテーブル2卓のこじんまりとしたお店で、店内の雰囲気づくりに、天井には大胆に大きな布をあしらい、木の長テーブルには可憐な花が置かれている。

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ガラス張りの店内はモダンなオープンカフェさながらの雰囲気で女性が一人で入ってこられやすい感じである。

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お腹がすいているのですぐにメニューを見ると「ニ八蕎麦」「十割蕎麦」「手挽き蕎麦」の3種類である。ここのご主人は名古屋の「蕎麦工房 沙羅餐」で修行されたとのことで、いつも沙羅餐ではニ八蕎麦を食べていたので違う味わいを求めて「十割蕎麦」840円を注文する。出てきた蕎麦は細い木船の様な形の器に盛られており十割らしく適度に外皮が混じり、蕎麦らしい風味と色合いである。長さもあり、蕎麦は噛みしめると少々固く粘りはあるもののそばの味が濃厚に感じられ、関西風に鰹風味を少し強調したスッキリとしたそばつゆとあいまって咽越しはよかったのである。しかしながら別作りの蕎麦湯とそばつゆの相性は少し違っていたように感じた。

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ちなみに「百夜月」の名は店主のおじいさんが住んでいた田舎の地名とのことであるが、実際三重県熊野市紀和町花井(けい)に「百夜月」という美しい地名がある。北山川沿いにあり、現在でも対岸の和歌山県新宮市熊野川町九重から渡し船で渡るしか行く方法がないという陸の孤島のような集落である。

この地名には伝説があるのである。そこには光月山紅梅寺というお寺があって、美しく若い尼僧が一人住み仏道修行に励んでいたとのこと。尼僧は近隣の村の若者達の憧れの的であった。ある日一人の若者が彼女にあって話をしたいと思い、昼間では村人に知られ尼僧の迷惑がかかるので、夜に川を渡って会いに行くことにしたのであるが、来る日も来る日も山の上の月明かりがあまりにも明るくて村人に知られてしまうと思い、川を渡ることが出来ずに九十九夜を数えてしまったのである。

家に引き返し母にその事を打ち明けると、母は「あの方は仏様をお守りしている方なのだから、あのお月さまの光は人々が悪さをしないようにいつもあたりを照らしていて百夜通っても駄目だよ」と諭したとのこと。

それからこの地を「百夜月(ももよづき)」と呼ぶようになったそうである。

話は続きがあり尼僧は仏の教えを広める為、寺の宝物を近隣の村に分け与えて祀ってもらおうと考え、川下の村には花瓶を、川向の村には九重の重箱を与え、川向川上の村には竹の筒を与えました。今では、花瓶を与えらえた村が「花井(けい)」、九重の重箱を与えられた村が「九重」、竹の筒を与えられた村が「竹筒(たけと)と呼ばれる地名になっている。

大きく開けた窓と大谷石との美しい空間で味わう繊細な十割そば!三重・名張「そば.けいた」

大阪市内から電車で約1時間、青蓮寺湖や赤目四十八滝などの観光地にもほど近い 青蓮寺ダム上の道を渡り百合丘という新興住宅街の小高い丘のうえの一角に目的の蕎麦屋「そば、けいた」がある。

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ケヤキや椿・利久梅が植えられた緑の庭、一軒カフェかギャラリーを思わせる店舗は、外から見てもどこか温かな空気に満ちている。店内に入ってみると、南西に大きく開けたガラス窓一面に映える庭の緑が目に優しく飛び込んでくる。床には栃木県で採れる大谷石を敷いていて夏は湿気を吸収し、冬は薪ストーブの熱を蓄積してくれる。栃木県宇都宮市の郊外で産出する大谷石は古くから建築資材として用いられてきたがその名が一躍脚光を浴びたのは、米国の建築家フランク・ロイド・ライトが東京・日比谷に旧帝国ホテルを建てる際、自ら望み資材に採用したことである。空間の美しさにほれぼれするお店です。

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メニューはざる700円・天ぷら大600円で小400円・天ざる1100円で他にもそばがきや一品物・日本酒とある。お店の奥様と思しき女性がそば茶をもって注文を聞きにくる。まずはお通しで「きゅうりとにんじんのぬかづけ」とそばつゆが運ばれてきた。薬味は白ねぎとわさび、追加のそばつゆも一緒に陶器の器にいれられてきた。そば猪口も当然陶器である。しかし、しかしである、そば茶のおかわりがちんけなアルミのやかんである。それもめの覚めるようなグリーンのケトルである。天ぷらは季節の夏野菜まんさいで美味しい。

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次に待望のそばが運ばれてきた。陶器の皿にスノコを引いて思ったよりも多目のそばが盛られている。 丸抜きを細かく挽いたものを細打ちした十割そばである。、色、細めんと見た目にも美味しそうな蕎麦なのである。
しかし口に入れたとたん評価は?がついた。原因は麺が乾燥していたことである。 水切りを完璧にした為かそばの表面の水分も飛んでしまい山状に盛られた表面のそばがぼそぼそしていたのである。 適度に水分が残っていた中ほどは美味しかった。蕎麦湯も一番乗りの割には蕎麦湯も結構白く濁っており、追加のそばつゆまで飲んでしまった。

秋・冬限定には「牛汁」ならぬ「鴨汁」1200円です。「鴨汁」も麺はいつもの細打ちの十割そばで綺麗な出来栄えであったが、つけ汁である「鴨汁」が小生には物足りなかったのである。まずつけ汁が薄く感じた。もう少し濃い目でも良いのではないか?鴨から出るはずである油の甘味もなく、ねぎの香ばしさもない。そのためにもともと繊細な細打ちの麺なのでつけて食べても何のインパクトも無くガッカリであった。ねぎが細いように感じたのであるがどうであろうか?

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古い町並みと緑に癒されながら端正なそばを手繰る!滋賀・東近江「そば処 藤村」

緑豊かな田園地帯や、近江商人の歴史を色濃く残す郷土館等古い町並みがある琵琶湖の南東に広がる東近江一帯には、どこかおおらかでのどかな空気が流れています。そんな心がゆるりとほぐれる場所の住宅地の一角に存在感のある一軒家の蕎麦屋「そば処 藤村」があります。

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暖簾をくぐり京都の町屋を思わせる長いアプローチを抜けて店内にはいる。店内に入ってみると、採光を意識し古民家風に梁をめぐらしたモダンな居心地の良い空間である。窓の外に映える鮮やかな緑が飛び込んできたりする。小上がりの座席とテーブル席があり、テーブルは杉の一枚板、椅子は飛騨高山製である。

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メニューはざる800円・十割そば1000円で他にもそばがきやわさび菜・焼きみそ・日本酒とある。 店の女性がそば茶をもって注文を聞きに来てくれます。

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追加のそばつゆと一緒にそばつゆが運ばれてきた。薬味は白ねぎとわさび、つゆはやや濃い目であるがよくだしも効いている。 ざるに盛られたニハ蕎麦は細切りの清涼感あるつるりとなめらかな食感で、弾力のあるほどよいコシがある。風味と甘味があり喉越しがよい。蕎麦湯もとろりと白く濁っており、 追加のそばつゆまで飲んでしまった。

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長野で修行されたとのことで長野の地酒が置いてある。「帰山」「翠路」「みやさか」とあまりお蕎麦やさんにない銘柄である。 新潟の「鄙願」もおいてありお酒が飲みたくなる選択である。

 

香りの「抜き」と野趣の「玄」の2種類の十割そばを味わう!奈良天理「石臼挽蕎麦 かおく」

桜井から出発した山の辺の道ハイキングの前半行程の終着地点天理市柳本にある「石臼挽蕎麦 かおく」におじゃますることにした。奈良盆地の東縁を巡る山の連なりの山裾を縫うように走る古代ロマン息づく「山の辺の道」と並行して走る国道169号沿い、周囲には住宅や田園風景が広がるこんなところにと思うところにある。

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自宅をそのまま使ったお店で、壁には大きな布看板がかかる。店名などの字は時代劇画家・平田弘史さんらしい。玄関を入って靴を脱いであがり、2間続きの座敷に向かう。重厚な卓が等間隔に配置され寛げる雰囲気です。

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奥の窓際2人掛けの卓に座ることにした。メニューを見ると、そばがメインで、日本酒は「三諸杉菩提元」、三輪の「切辛」、「東長」「大黒正宗」と置いてあるが酒肴はない。天ぷらもないのである。お通しは小さい籠盛の「そば煎餅」が出てきた。

酒肴がないので日本酒はあきらめ「もりそば」を頼むことにした。玄そばを殻ごと挽いた「玄」と、殻をむいた丸抜きを挽いた「抜き」の2種類があり、「抜き」はそばの青臭い香りと甘味、「玄」は野趣の力強さと繊細さが特徴とのこと。小生は「抜き」800円を頼むことにした。出てきた蕎麦は細打ちでほしも散らばり、食べる前から香りがした。手繰るとさらに香りや風味が引き立ち、ツルっとした喉越しのよさ、腰の強さがあり、甘味も出てくる。どれもレベルが高く、どれかに特化しているわけでもなく、バランスがよいように感じた。

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落ち着いた店内と適度な座席間隔でゆったりと寛げる雰囲気があるが、如何せん酒肴がないのでそば前酒が飲めないのが痛い。簡単なものでよいのでどうにかならないものであろうか。

ミシュランガイド関西2013一つ星の奈良・あやめ池「蕎麦きり彦衛門」

近鉄奈良線菖蒲池駅前商店街を抜けてのどかな丘陵地を10分ほど歩くとバス道に出くわしすが、「あやめ池南六丁目バス停」の横にセブンイレブン、そしてその横に白い暖簾が風に揺れるそれらしき建物が見えてくるのだが、それがあやめ池にある「蕎麦きり彦衛門」です。店の構えも柱を組み合わせたキュービックなイメージである。

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白い暖簾をくぐると長方形の奥に入口の引き戸があった。店内は入口には石臼と待合席2座席。奥に少し進むとそこは女性一人でも入りやすいようにとイメージした空間が広がる。

2014_0405_115457-P1040517席は部屋の真中に12人掛けの長テーブル、手前に半個室の4人掛けテーブル2卓そして壁に向かって3人掛けのカウンター席とバリエーション豊富な店内で、ダークブラウンを基調とした和モダンな空間でくつろげる雰囲気である。

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メニューをみれば野趣たっぷりの「粗挽きせいろ」と繊細でのど越しのよい「絹挽きせいろ」の2種類のそばがありどちらも850円である。

お酒も山形の「上喜元」や宮城の「伯楽星」等があり、一品料理も豊富である。さすがミシュラン☆なのである。本当は「鴨みそのあぶり」に「伯楽星」でも飲みながら寛ぎ、〆に「絹挽きせいろ」といきたいところであったがあきらめて「絹挽きせいろ」だけを頼むだけにした。

「絹挽きせいろ」は二八蕎麦さながら繊細でのど越しがよく、少し玄そばを加えているのか星が入っていて香りと存在感を引き立たせている。関西風の出しによく絡んで美味しかった。蕎麦湯もトロリ系で小生好みであった。

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次回はそば前で酒を楽しみ野趣たっぷりの「粗挽きせいろ」でじっくり味わいたいものである。店の雰囲気もよくお店の人の感じもよく、料理も器も素敵なのである。が長テーブルは10人でしょ。