古い町並みと緑に癒されながら端正なそばを手繰る!滋賀・東近江「そば処 藤村」

緑豊かな田園地帯や、近江商人の歴史を色濃く残す郷土館等古い町並みがある琵琶湖の南東に広がる東近江一帯には、どこかおおらかでのどかな空気が流れています。そんな心がゆるりとほぐれる場所の住宅地の一角に存在感のある一軒家の蕎麦屋「そば処 藤村」があります。

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暖簾をくぐり京都の町屋を思わせる長いアプローチを抜けて店内にはいる。店内に入ってみると、採光を意識し古民家風に梁をめぐらしたモダンな居心地の良い空間である。窓の外に映える鮮やかな緑が飛び込んできたりする。小上がりの座席とテーブル席があり、テーブルは杉の一枚板、椅子は飛騨高山製である。

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メニューはざる800円・十割そば1000円で他にもそばがきやわさび菜・焼きみそ・日本酒とある。 店の女性がそば茶をもって注文を聞きに来てくれます。

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追加のそばつゆと一緒にそばつゆが運ばれてきた。薬味は白ねぎとわさび、つゆはやや濃い目であるがよくだしも効いている。 ざるに盛られたニハ蕎麦は細切りの清涼感あるつるりとなめらかな食感で、弾力のあるほどよいコシがある。風味と甘味があり喉越しがよい。蕎麦湯もとろりと白く濁っており、 追加のそばつゆまで飲んでしまった。

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長野で修行されたとのことで長野の地酒が置いてある。「帰山」「翠路」「みやさか」とあまりお蕎麦やさんにない銘柄である。 新潟の「鄙願」もおいてありお酒が飲みたくなる選択である。

 

香りの「抜き」と野趣の「玄」の2種類の十割そばを味わう!奈良天理「石臼挽蕎麦 かおく」

桜井から出発した山の辺の道ハイキングの前半行程の終着地点天理市柳本にある「石臼挽蕎麦 かおく」におじゃますることにした。奈良盆地の東縁を巡る山の連なりの山裾を縫うように走る古代ロマン息づく「山の辺の道」と並行して走る国道169号沿い、周囲には住宅や田園風景が広がるこんなところにと思うところにある。

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自宅をそのまま使ったお店で、壁には大きな布看板がかかる。店名などの字は時代劇画家・平田弘史さんらしい。玄関を入って靴を脱いであがり、2間続きの座敷に向かう。重厚な卓が等間隔に配置され寛げる雰囲気です。

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奥の窓際2人掛けの卓に座ることにした。メニューを見ると、そばがメインで、日本酒は「三諸杉菩提元」、三輪の「切辛」、「東長」「大黒正宗」と置いてあるが酒肴はない。天ぷらもないのである。お通しは小さい籠盛の「そば煎餅」が出てきた。

酒肴がないので日本酒はあきらめ「もりそば」を頼むことにした。玄そばを殻ごと挽いた「玄」と、殻をむいた丸抜きを挽いた「抜き」の2種類があり、「抜き」はそばの青臭い香りと甘味、「玄」は野趣の力強さと繊細さが特徴とのこと。小生は「抜き」800円を頼むことにした。出てきた蕎麦は細打ちでほしも散らばり、食べる前から香りがした。手繰るとさらに香りや風味が引き立ち、ツルっとした喉越しのよさ、腰の強さがあり、甘味も出てくる。どれもレベルが高く、どれかに特化しているわけでもなく、バランスがよいように感じた。

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落ち着いた店内と適度な座席間隔でゆったりと寛げる雰囲気があるが、如何せん酒肴がないのでそば前酒が飲めないのが痛い。簡単なものでよいのでどうにかならないものであろうか。

ミシュランガイド関西2013一つ星の奈良・あやめ池「蕎麦きり彦衛門」

近鉄奈良線菖蒲池駅前商店街を抜けてのどかな丘陵地を10分ほど歩くとバス道に出くわしすが、「あやめ池南六丁目バス停」の横にセブンイレブン、そしてその横に白い暖簾が風に揺れるそれらしき建物が見えてくるのだが、それがあやめ池にある「蕎麦きり彦衛門」です。店の構えも柱を組み合わせたキュービックなイメージである。

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白い暖簾をくぐると長方形の奥に入口の引き戸があった。店内は入口には石臼と待合席2座席。奥に少し進むとそこは女性一人でも入りやすいようにとイメージした空間が広がる。

2014_0405_115457-P1040517席は部屋の真中に12人掛けの長テーブル、手前に半個室の4人掛けテーブル2卓そして壁に向かって3人掛けのカウンター席とバリエーション豊富な店内で、ダークブラウンを基調とした和モダンな空間でくつろげる雰囲気である。

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メニューをみれば野趣たっぷりの「粗挽きせいろ」と繊細でのど越しのよい「絹挽きせいろ」の2種類のそばがありどちらも850円である。

お酒も山形の「上喜元」や宮城の「伯楽星」等があり、一品料理も豊富である。さすがミシュラン☆なのである。本当は「鴨みそのあぶり」に「伯楽星」でも飲みながら寛ぎ、〆に「絹挽きせいろ」といきたいところであったがあきらめて「絹挽きせいろ」だけを頼むだけにした。

「絹挽きせいろ」は二八蕎麦さながら繊細でのど越しがよく、少し玄そばを加えているのか星が入っていて香りと存在感を引き立たせている。関西風の出しによく絡んで美味しかった。蕎麦湯もトロリ系で小生好みであった。

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次回はそば前で酒を楽しみ野趣たっぷりの「粗挽きせいろ」でじっくり味わいたいものである。店の雰囲気もよくお店の人の感じもよく、料理も器も素敵なのである。が長テーブルは10人でしょ。